AirPods Pro 2の発売日はいつ?価格・新機能・比較まとめ

スマートフォンの定番アクセサリーとなったAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods」。中でも上位モデルである「AirPods Pro」は、ノイズキャンセリング機能や優れた音質で多くのユーザーに支持されています。2代目となる「AirPods Pro 2」(第2世代)はいつ発売されたのか、どんな特徴があるのか、初代モデルから何が変わったのかなど、気になる情報を徹底解説します。
AirPods Pro 2はいつ発売された?発売日と発売背景
AirPods Pro 第2世代は2022年9月23日に正式発売されました。Appleは同年9月7日に開催した新製品発表イベントで、iPhone 14シリーズと共にAirPods Pro 2を発表。その約2週間後に世界各国で一斉に発売されました。
初代AirPods Proが2019年10月30日に発売されていたため、約3年ぶりの大型アップデートとなりました。この間にはコロナ禍におけるリモートワークやオンライン会議の増加など、ワイヤレスイヤホンの需要が高まる社会変化もあり、ノイズキャンセリング性能の向上など、ユーザーからの期待が大きく寄せられていたモデルでした。
また、2023年9月22日にはUSB-C充電ポート対応の第2世代モデルも発売されています。こちらはEUの共通充電規格義務化やiPhone 15のUSB-C対応を受けて発売されたもので、正式には「AirPods Pro(第2世代)MagSafe充電ケース(USB-C)」と呼ばれます。基本性能は2022年モデルと同じですが、ケースの防塵性能が向上し、今後登場予定のApple Vision Proとのロスレスオーディオにも対応予定という点が異なります。
AirPods Pro第2世代の価格と基本スペック
発売時の価格と現在の価格動向
AirPods Pro 第2世代の発売時の価格は税込39,800円でした。これは初代AirPods Proと同じ価格設定で、当時のプレミアムワイヤレスイヤホン市場における競争力のある価格となっていました。2023年のUSB-C対応モデルも同価格で発売されています。
価格の推移としては、Apple公式では定価39,800円のままですが、家電量販店やAmazonなどのオンラインショップでは、時期によって3万円前後まで値下げされることもあります。
基本スペック一覧
AirPods Pro 第2世代の主要スペックは以下の通りです:
- プロセッサ:Apple H2チップ
- Bluetooth:バージョン5.3
- バッテリー駆動時間:
- 本体のみ:最大6時間(ANC有効時)
- 充電ケース併用:最大30時間
- 充電端子:Lightning(2022年モデル)/ USB-C(2023年モデル)
- 防水・防塵性能:
- 本体:IPX4(耐汗・耐水)
- ケース:IPX4(2022年モデル)/ IP54(2023年USB-Cモデル)
- 重量:イヤホン片側 5.3g、ケース 50.8g
- カラー:ホワイトのみ
同梱物と付属品
パッケージには以下のものが同梱されています:
- AirPods Pro(左右)
- MagSafe充電ケース
- イヤーチップ4サイズ(XS/S/M/L)
- Lightning to USB-Cケーブル(2022年モデル)または
- USB-C to USB-Cケーブル(2023年モデル)
- クイックスタートガイド
- 保証書
第2世代では初代より小さい耳の方向けにXSサイズのイヤーチップが新たに追加され、より多くのユーザーに快適なフィット感を提供できるようになりました。
AirPods Pro 2で強化された主な新機能
H2チップ搭載による音質・処理向上
AirPods Pro 第2世代の最大の進化点は、新開発の「H2チップ」の搭載です。これは初代のH1チップから大幅に進化したオーディオ処理専用チップで、より高速な演算処理によって音質とノイズキャンセリング性能を向上させています。
H2チップにより、低音から高音までより明瞭でクリアなサウンドを実現し、細部まで聴き取りやすくなりました。また、音のひずみも軽減されているため、音楽鑑賞はもちろん、オンライン会議での会話もクリアに聞こえるようになっています。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の進化
第2世代では、アクティブノイズキャンセリング性能が初代と比べて最大2倍に強化されました。アクティブノイズキャンセリングとは、周囲の騒音を解析し、それを打ち消す「逆位相」の音波を発生させることで、環境音を低減する技術です。
H2チップによるより高速な信号処理と改良されたアルゴリズムにより、電車内や飛行機内の騒音、オフィスの周囲の会話などを効果的に遮断できるようになっています。特に低周波ノイズの除去性能が向上しており、長時間の着用でも疲れにくい静寂を作り出します。
外部音取り込みモードと適応型オーディオ
「外部音取り込みモード」(透過モード)も大幅に改善されました。このモードは、イヤホンを装着したまま周囲の音声を聞けるようにするもので、例えば駅のアナウンスや他者との会話を聞く時に便利です。
第2世代では、必要な音声はクリアに聞こえながらも、突然の大きな音や不快なノイズは自動的に軽減される「適応型環境音除去」機能が追加されました。さらに、iOS 17以降では「適応型オーディオ」にも対応し、環境に応じてノイズキャンセリングと外部音取り込みの割合を自動的に調整してくれます。
空間オーディオとパーソナライズ機能
「空間オーディオ」は、サラウンドサウンドのような立体的な音響体験を可能にする機能です。第2世代では、この空間オーディオに「パーソナライズ」機能が追加されました。
iPhoneのTrueDepthカメラで自分の耳の形をスキャンすることで、一人ひとりの耳の形状に合わせた最適な音響効果を提供します。映画や音楽を聴く際に、まるでその場にいるような臨場感のある体験が可能になり、第2世代ではその効果がより精緻になっています。
充電ケースの変更点(スピーカー搭載・防水対応など)
充電ケースにも大きな変更がありました。主な改良点は次の通りです:
- 内蔵スピーカー搭載:ケースを紛失した際に「探す」アプリから音を鳴らせるようになりました
- U1チップ搭載:精密な位置情報を取得できる「精密検索」に対応
- 防水性能向上:ケースもIPX4の耐水性能を獲得(2023年モデルではIP54に強化)
- ストラップホール追加:ストラップやキーホルダーを取り付けられるようになり、携帯性が向上
- MagSafe対応:ワイヤレス充電時に磁力で位置合わせされるようになり、充電効率が向上
これらの改良により、AirPods Pro 2は単なる音質向上だけでなく、日常の使用感も大きく向上しています。
初代AirPods Proとの違いは?スペック比較
AirPods Pro初代 vs 第2世代 スペック比較表
項目 | AirPods Pro(初代) | AirPods Pro(第2世代) |
---|---|---|
発売日 | 2019年10月30日 | 2022年9月23日 |
価格(税込) | 39,800円 | 39,800円 |
プロセッサ | H1チップ | H2チップ |
Bluetooth | 5.0 | 5.3 |
ANC性能 | 標準 | 初代の約2倍 |
バッテリー持続時間(ANC有効時) | 最大4.5時間 | 最大6時間 |
充電ケース含む総再生時間 | 最大24時間 | 最大30時間 |
イヤーチップサイズ | S/M/L | XS/S/M/L |
ケースの位置検索 | なし | あり(精密検索対応) |
ケース防水 | なし | IPX4(2022)/ IP54(2023) |
音量調整 | なし(デバイスから操作) | あり(イヤホン本体でタッチ操作) |
音質・ノイズキャンセリングの違い
音質面では、H2チップによる処理向上で、特に低音域と高音域がより豊かになりました。また、ダイナミックレンジも広がり、静かな音から大きな音までのメリハリがはっきりとするようになっています。
ノイズキャンセリングは単に「2倍強力」というだけでなく、より自然な静寂を実現しています。例えば、初代では完全に消せなかった人の声や中高周波のノイズも、第2世代ではかなり抑えられるようになりました。特に通勤電車内やカフェなど、日常的に騒がしい環境での効果は体感できるレベルで向上しています。
バッテリー駆動時間の違い
バッテリー持続時間も大幅に向上しています。ANCを有効にした状態で:
- 初代:約4.5時間の連続再生
- 第2世代:最大6時間の連続再生(約33%向上)
充電ケースも含めた総再生時間は:
- 初代:最大24時間
- 第2世代:最大30時間
この改善により、長時間のフライトや通勤時でも、充電の心配が少なくなりました。
その他の操作性の違い
第2世代で新たに加わった便利な機能として、イヤホン本体での音量調整があります。初代ではスマートフォンやApple Watchでしか音量調整ができませんでしたが、第2世代ではイヤホンのステムを上下にスワイプするだけで音量調整が可能になりました。
また、第2世代では「Hey Siri」の反応速度も向上し、Siriコマンドによる操作がよりスムーズになっています。
他のAirPodsシリーズとの比較
AirPods(第3世代/第4世代)との違い
AirPods Pro 2と通常のAirPodsシリーズの最大の違いは、カナル型(耳栓型)vs オープン型の設計です。AirPods Proはシリコン製のイヤーチップで耳をふさぐカナル型で、これによりノイズキャンセリングが可能になっています。
2024年9月に登場したAirPods(第4世代)ではANC搭載モデル(税込29,800円)も発売され、AirPods Pro 2との差が縮まっていますが、次の点で違いがあります:
- 装着感:Pro 2はカナル型でフィット感が高く、運動中も安定しています
- ANC性能:Pro 2の方が高性能なノイズキャンセリングを実現
- 価格:Pro 2が高価(39,800円 vs 29,800円)
カナル型は密閉度が高く遮音性に優れますが、耳の中に異物感を感じる方もいます。一方、オープン型は長時間の装着でも疲れにくいメリットがあります。
自分に合うのはどれ?選び方のポイント
AirPodsシリーズの選び方は、以下のポイントで考えると良いでしょう:
- 静寂さを重視するなら:AirPods Pro 2が最適
- 運動や通勤で使うなら:カナル型のPro 2が安定して使いやすい
- 長時間装着するなら:オープン型のAirPods第4世代が楽
- コスパを重視するなら:AirPods第4世代のANC非搭載モデル(19,800円)
- 最高音質を求めるなら:AirPods Pro 2かAirPods Max(オーバーイヤー型)
AirPods Pro 2の発売から見える今後の展開
次世代AirPods Pro 3の噂と発売予想
過去のAirPodsシリーズの発売サイクルを見ると、AirPods Proは:
- 第1世代:2019年10月
- 第2世代:2022年9月(約3年後)
という間隔で登場しています。この3年周期が継続するなら、AirPods Pro(第3世代)は2025年の秋頃に発表される可能性が高いと考えられます。
最新の噂によると、次世代モデルでは:
- さらに強化されたノイズキャンセリング
- バッテリー持続時間の延長
- 健康機能の追加(聴力測定や体温測定など)
- 高解像度オーディオ対応
などの新機能が搭載される可能性があると言われています。
アップデートされたUSB-Cモデルの意義
2023年9月に登場したUSB-C対応モデルは、単なる充電端子の変更以上の意味があります:
- EU規制への対応:EUの共通充電規格義務化に対応
- Apple製品の一貫性:iPhone 15もUSB-Cに移行し、ケーブル一本で複数デバイスを充電可能に
- 耐久性向上:ケースの防塵性能がIP54に向上(より粉塵に強く)
- 将来技術への対応:Apple Vision Proとのロスレスオーディオ接続に対応予定
このモデルは「小さなアップデート」に見えますが、将来のAppleエコシステムとの統合を見据えた重要な一歩と言えるでしょう。
AirPods Pro 2は買い?こんな人におすすめ
AirPods Pro 2が向いている人のチェックリスト
以下のような方にはAirPods Pro 2が特におすすめです:
- □ 通勤・通学など騒がしい環境で音楽や通話をすることが多い
- □ iPhoneやiPad、Macなどのデバイスを複数持っている
- □ 音質の良さを重視している
- □ 長時間のオンライン会議やビデオ通話をする
- □ 運動中や移動中にイヤホンを使う
- □ 空間オーディオなどの最新技術を体験したい
複数のチェックがつく方は、AirPods Pro 2の機能をフルに活用できる可能性が高いでしょう。
逆にこんな場合は他の選択肢も
一方、次のような方は他の選択肢も検討する価値があります:
- □ 予算を抑えたい → AirPods(第4世代)や他社製品
- □ カナル型イヤホンが苦手 → オープン型のAirPods
- □ Androidスマホを主に使っている → 他社の高性能イヤホン
- □ オーディオにこだわりがある → ハイエンドオーディオブランドの製品
今買うべきか待つべきか?
2022年9月発売のAirPods Pro 2は、2025年頃まで次世代モデルは出ないと予想されます。つまり、今購入しても少なくとも1年以上は最新モデルとして使えるでしょう。
USB-C端子が必要な場合は、2023年9月モデルを選べば、将来的なApple製品との互換性も高くなります。現在初代AirPods Proを使っている方にとっては、ノイズキャンセリングと音質の向上、バッテリー持続時間の延長など、買い替える価値は十分にあります。
「最先端の技術にはこだわらない」「少しでも安く買いたい」という方は、セール時を狙って購入するのも良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. AirPods Pro 2はAndroidスマホでも使えますか?
A. はい、基本的な機能は使えます。AirPods Pro 2はBluetoothイヤホンなので、Androidスマホともペアリングして音楽再生や通話が可能です。ただし、空間オーディオやSiriとの連携などApple独自の機能は使えません。また、ペアリングの手間や電池残量表示などもiPhoneほどシームレスではありません。
Q2. 防水性能はありますか?運動中や雨の日でも大丈夫?
A. AirPods Pro 2本体はIPX4等級の耐水性能を備えています。これは汗や小雨程度なら問題なく使える「生活防水」レベルです。ジムでのトレーニングや小雨の中での使用は安心して行えます。第2世代では充電ケースもIPX4(2023年モデルではIP54)の耐水性能を持つようになりました。ただし、完全防水ではないので水中での使用やシャワーを直接当てることは避けてください。
Q3. バッテリーはどのくらい持ちますか?充電はどの方式?
A. アクティブノイズキャンセリングをオンにした状態で、イヤホン本体のみで最大6時間の連続再生が可能です。充電ケースと合わせると合計30時間の使用が可能です。充電方法は2022年モデルならLightningケーブル、2023年モデルならUSB-Cケーブルでの充電に対応。どちらもMagSafeやQi規格のワイヤレス充電器にも対応しています。
Q4. イヤーチップのサイズは選べますか?
A. はい、XS/S/M/Lの4サイズが同梱されています。第2世代ではより小さな耳の方向けにXSサイズが新たに追加されました。イヤホンにはイヤーチップのフィット状態をテストする機能も搭載されており、最適なサイズを選びやすくなっています。
Q5. AirPods Pro 2の紛失防止機能はどう使えばいい?
A. 「探す」アプリを使って位置を特定できます。第2世代ではケースにU1チップとスピーカーが内蔵されたため、「探す」アプリからケースに音を鳴らしたり、精密検索機能でより正確に位置を特定したりできるようになりました。イヤホン本体からも音を鳴らせるので、部屋の中での紛失も素早く見つけられます。
まとめ
AirPods Pro 第2世代は、2022年9月23日に発売された高性能ワイヤレスイヤホンです。初代から約3年ぶりのアップデートとなり、H2チップの搭載により音質とノイズキャンセリング性能が大幅に向上しました。バッテリー持続時間の延長、イヤホン本体での音量調整、充電ケースの防水対応など、日常使いの快適さも向上しています。
2023年9月にはUSB-C対応モデルも登場し、Apple製品の充電端子統一化の流れに対応しました。次世代モデルは2025年頃と予想されるため、現時点でも十分に最新の機能を備えていると言えるでしょう。
特に通勤・通学などの騒がしい環境で使用する場合や、複数のApple製品を持っている方にとっては、その利便性の高さから「買い」と言える製品です。日常のあらゆるシーンで高音質と静寂を求める方にとって、AirPods Pro 2は最適な選択肢となるでしょう。

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