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【完全網羅】OSMOカメラ発売日まとめ – DJIの全シリーズを時系列で解説

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【完全網羅】OSMOカメラ発売日まとめ – DJIの全シリーズを時系列で解説

DJIのOsmoシリーズは、革新的な手ブレ補正技術と高画質撮影を両立させた注目のカメラブランドです。初代Osmoの登場から現在に至るまで、多彩なラインナップで撮影愛好家を魅了してきました。

本記事では、Osmoシリーズの発売日情報をまとめながら、各モデルの特徴や進化の系譜を詳しく解説します。製品選びや買い替えを検討している方にとって、信頼できる情報源となるでしょう。

Osmoシリーズとは?

Osmoシリーズは、ドローン大手のDJIが手がける携帯型カメラ製品群です。同社が培ってきた「ジンバル(Gimbal)」技術—3軸で安定化させる機械装置—を活用し、手持ちでもプロ並みの滑らかな映像撮影を可能にしました。映像制作のハードルを下げ、一般ユーザーでも高品質な動画撮影ができる点が最大の魅力です。

現在のOsmoシリーズは、主に以下の3つのカテゴリに分類されます:

  • Osmo Pocket – 超小型ジンバルカメラ。ポケットに入るサイズながら高性能。
  • Osmo Action – 防水・耐衝撃のアクションカメラ。アウトドア撮影向け。
  • Osmo Mobile – スマートフォン用ジンバル。手持ちスマホ撮影を安定化。

それでは、これらのシリーズがどのように誕生し、進化してきたのか見ていきましょう。

Osmoシリーズ発売履歴(年表)

2015年 – 初代Osmoの登場

2015年10月30日、DJIは世界初の手ぶれ補正機能付き完全一体型手持ち4Kカメラ「Osmo」を発売しました。当時としては革新的な製品で、プロ並みの安定した映像を一般ユーザーでも簡単に撮影できる可能性を開きました。ドローンで培った3軸ジンバル技術を地上カメラに応用した先駆的な製品でした。

2016年 – Osmo Mobile(スマホ用ジンバル)の発売

2016年、DJIはスマートフォンユーザー向けに「Osmo Mobile」を発売。自分のスマホをセットするだけで、手ブレのない動画撮影が可能になりました。当時の価格は37,800円と比較的高価でしたが、スマホカメラの可能性を広げる画期的な製品として注目を集めました。

2018年 – Osmo Mobile 2 / Osmo Pocket

2018年はOsmoシリーズにとって重要な年となりました。2月にはOsmo Mobile 2が登場。前モデルから大幅な値下げ(16,800円)と縦位置撮影対応など機能向上が実現されました。

さらに同年12月15日、超小型3軸ジンバルカメラ「Osmo Pocket」が発売されました。ポケットに入るコンパクトサイズでありながら、4K/60fps撮影に対応。従来の大型ジンバルカメラの利点を小型ボディに凝縮した革新的な製品として人気を博しました。

2019年 – Osmo Action(初代)発売

2019年5月、DJIは初のアクションカメラ「Osmo Action」を発売。GoPro HEROシリーズに挑戦する形で市場参入し、前面と背面の両方にディスプレイを搭載する独自デザインで差別化を図りました。自撮り時のフレーミングが容易になり、アクションカメラの新たな選択肢となりました。

同年8月には折りたたみ式デザインを採用したOsmo Mobile 3も登場し、携帯性が大幅に向上しました。

2020年 – DJI Pocket 2発売

2020年10月31日、「DJI Pocket 2」(※名称から「Osmo」が一時的に外れました)が発売されました。センサーサイズが1/2.3インチから1/1.7インチに拡大し、マイク性能も大幅に向上。特にVloggerやクリエイターから高い評価を得ました。

2021年 – Osmo Action 2発売

2021年10月27日、「Osmo Action 2」が登場。従来の一体型デザインから、モジュール分離式のユニークな設計に変更。磁気着脱システムにより、様々なマウントやアクセサリーとの連携が容易になりました。

同時期にOsmo Mobile 5も発売され、内蔵式延長ロッドを備えるなど機能が拡充されました。

2022年 – Osmo Action 3 / Osmo Mobile 6発売

2022年9月17日、「Osmo Action 3」が発売。Action 2のモジュール式から伝統的なカメラ型デザインに回帰し、バッテリーの耐寒性能が向上しました。

9月22日には「Osmo Mobile 6」も登場。新たにホイール操作を追加し、ズームやフォーカスの微調整が容易になりました。

2023年 – Osmo Action 4 / Osmo Pocket 3発売

2023年8月2日、「Osmo Action 4」が発売。1/1.3インチの大型センサーを搭載し、低照度環境での撮影性能が飛躍的に向上しました。

10月25日には「Osmo Pocket 3」が登場。本モデルでは「Osmo」の名称が復活。1インチCMOSセンサー搭載と回転式タッチモニターが特徴で、画質と操作性が大幅に進化しました。価格は7万4,800円(単体)、9万6,800円(クリエイターコンボ)と高価格帯にシフトしましたが、それに見合う性能向上が評価されています。

2024年 – Osmo Action 5 Pro発売

2024年9月19日、「Osmo Action 5 Pro」が発売されました。シリーズ初の「Pro」を冠したモデルで、画質性能が大幅に向上。デュアル有機ELディスプレイ採用により、屋外での視認性が改善されました。バッテリー駆動時間も従来比で向上し、プロユースにも耐える設計となっています。

2025年 – Osmo Mobile 7/7P発売

2025年2月18日、最新モデルとなる「Osmo Mobile 7」と「7P」が発売されました。特に7Pモデルは内蔵式延長ロッドを採用し、自撮りやロー/ハイアングル撮影を容易にしています。バッテリー駆動時間も最大10時間に延長され、USB-Cポートからスマートフォンへの給電も可能になりました。価格はより手頃になり、普及価格帯が実現されています。

Osmoシリーズ各モデルの特徴と違い

ポケットシリーズ(Osmo Pocket系)

Osmo Pocketシリーズは、超小型ながら本格的な撮影が可能なジンバルカメラです。3世代にわたる進化を遂げてきました:

  • 初代Osmo Pocket(2018年): 1/2.3インチセンサー、4K/60fps撮影
  • DJI Pocket 2(2020年): 1/1.7インチセンサー、音質向上、名称から「Osmo」が一時消える
  • Osmo Pocket 3(2023年): 1インチセンサー、回転式タッチモニター、「Osmo」名称復活

特にセンサーサイズの拡大(1/2.3インチ→1/1.7インチ→1インチ)は画質向上に大きく貢献し、世代を追うごとに暗所撮影性能が向上しています。最新のPocket 3は、ほぼデジタルカメラに匹敵する画質を実現しながらもポケットサイズの携帯性を維持しています。

アクションシリーズ(Osmo Action系)

Osmo Actionは、過酷な環境下での撮影に特化したアクションカメラです。防水・耐衝撃性能を備え、アウトドアでの撮影に最適です:

  • 初代Osmo Action(2019年): フロント・バックのデュアル画面
  • Osmo Action 2(2021年): モジュール式デザイン、磁気マウント
  • Osmo Action 3(2022年): 従来型デザインに回帰、耐寒性能向上
  • Osmo Action 4(2023年): 1/1.3インチセンサー搭載、低照度性能向上
  • Osmo Action 5 Pro(2024年): 「Pro」名称初採用、デュアル有機ELディスプレイ

特筆すべきは、センサーサイズの拡大とディスプレイ技術の進化です。最新のAction 5 Proでは13.5ストップの広いダイナミックレンジを実現し、明暗差の大きいシーンでも白飛び・黒潰れを抑えた撮影が可能になっています。

モバイルシリーズ(Osmo Mobile系)

Osmo Mobileは、スマートフォンをセットして使用するジンバルスタビライザーです。世代を重ねるごとに携帯性と操作性が向上してきました:

  • 初代Osmo Mobile(2016年): スマホ用ジンバル第1世代、価格37,800円
  • Osmo Mobile 2(2018年): 大幅値下げ(16,800円)、縦位置撮影対応
  • Osmo Mobile 3(2019年): 折りたたみ式デザイン導入
  • Osmo Mobile 5(2021年): 延長ロッド付属(別売り)
  • Osmo Mobile 6(2022年): ホイール操作追加
  • Osmo Mobile 7/7P(2025年): 7Pに延長ロッド内蔵、バッテリー10時間

価格推移も特徴的で、初代の約3.8万円から現在は2万円前後と手頃になり、アクセシビリティが向上しています。最新の7/7Pでは、ActiveTrackの追尾性能も向上し、より正確な被写体追従が可能になっています。

カメラ愛好家向けQ&Aコーナー(よくある質問)

Q. 初代DJI Osmoはいつ発売されたのですか?

A. 初代の手持ちジンバルカメラ「DJI Osmo」は2015年10月に発売されました。日本では2015年10月30日頃に販売開始され、4K撮影対応の画期的なカメラとして話題を集めました。

Q. Osmo Pocketシリーズの発売サイクルはどのくらいですか?

A. Osmo Pocketシリーズは概ね2~3年周期で新モデルが登場しています。初代Osmo Pocketは2018年末、後継のPocket 2は2020年10月、最新のOsmo Pocket 3は2023年10月と約3年ごとです。この傾向から考えると、次のモデル(仮にPocket 4)は早くても2025年末以降になると予想されます。

Q. 「Osmo」という名前が製品によって付いたり消えたりしているのはなぜですか?

A. DJIではブランド戦略上、製品カテゴリ名を変更することがあります。Osmo Pocketシリーズでは2代目(DJI Pocket 2)で一時「Osmo」の名を外しましたが、最新機では名称が戻り「Osmo Pocket 3」となりました。これはブランド統一やマーケティング上の判断によるものです。製品の本質は同じなので、名称の有無は主にマーケティング上の違いと考えられます。

Q. Osmo ActionとGoProでは発売時期はどう違いますか?

A. Osmo Actionシリーズは2019年に初代が発売され、以降2021年(Action 2)、2022年(Action 3)、2023年(Action 4)、2024年(Action 5 Pro)と新型が出ています。一方、GoProはほぼ毎年新モデル(HEROシリーズ)を出す周期です。Osmo Actionは新モデル間隔が約1年~1年半とGoProよりやや長めですが、その分大きな進化(センサー大型化など)を伴う傾向があります。

Q. 最新のOsmoシリーズ製品は購入する価値がありますか?旧モデルでも十分でしょうか?

A. 最新モデルはセンサー性能向上や機能追加があるため魅力的ですが、用途次第です。例えばOsmo Pocket 3では1型センサー搭載で暗所性能が大幅向上しました。夜景撮影や高画質を求めるなら最新モデルに価値があります。一方、明るい場所での簡易なVlog用途ならPocket 2でもまだ十分です。

自分の撮影シーンや必要な機能を基準に、新旧モデルを比較検討することをお勧めします。特に予算に制約がある場合は、旧モデルでも十分な性能を発揮することが多いです。

まとめ – Osmoシリーズの展望と選び方

DJI Osmoシリーズは2015年の初代登場から約10年の歴史の中で、大きな進化を遂げてきました。特にセンサーサイズの拡大や操作性の向上、携帯性と性能のバランスは世代を追うごとに洗練されています。

使用目的に応じた最適なモデル選択のポイントは以下の通りです:

  • Vlog・日常記録向け: Osmo Pocket 3がおすすめ。小型でも高画質、安定した映像が撮影可能。
  • アウトドア・アクティビティ撮影向け: Osmo Action 4/5 Proが最適。防水・耐衝撃性能と広角撮影が魅力。
  • スマホで撮影したい方: Osmo Mobile 7/7Pが理想的。既存のスマホカメラを活かせる。

価格も考慮すると、最新モデルは性能は高いものの、予算に余裕がない場合は一世代前のモデルも検討する価値があります。特に中古市場では新モデル発売後に前モデルの価格が下がる傾向があり、コストパフォーマンスの高い選択ができます。

今後のOsmoシリーズの展開としては、さらなるセンサーの大型化や画質向上、AIを活用した撮影支援機能の充実が予想されます。Pocketシリーズは3年周期、Actionシリーズは1年~1.5年周期、Mobileシリーズは1年周期の新製品発表が続くとみられます。

最後に、Osmoシリーズの魅力は「誰でも簡単に高品質な映像が撮れる」という点にあります。撮影技術の敷居を下げながらも、プロフェッショナルな映像表現を可能にする製品群として、今後も進化を続けるでしょう。

みなさんはどのOsmoモデルに興味がありますか?用途や予算に合わせて、最適な一台を見つけてください。

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