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2025年最新パナソニックLUMIX全機種比較:新モデルの発売日・特徴・選び方を徹底解説

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2025年最新パナソニックLUMIX全機種比較:新モデルの発売日・特徴・選び方を徹底解説

2025年、パナソニックのLUMIXシリーズから注目の新製品が登場しています。フラッグシップモデルからコンパクトデジカメまで、ラインナップが刷新されました。「最新機種の特徴は?」「自分に合うモデルはどれ?」といった疑問にお答えするため、2025年発売の最新LUMIXカメラを徹底解説します。発売日や価格情報はもちろん、旧モデルからの進化点や選び方のポイントまで、カメラ選びに役立つ情報を網羅しました。

2025年発売のパナソニックLUMIX新モデル一覧

まずは今年発売された主要モデルを一覧で確認しましょう。

  • LUMIX S1RII(DC-S1RM2)35mmフルサイズミラーレス一眼(約4430万画素)
    発売日:2025年3月27日 / 市場想定価格:ボディ約47万5,000円(税込)前後
    高解像度センサーとLUMIX初の8K動画対応が特徴のフラッグシップ機
  • LUMIX G99II(DC-G99M2)マイクロフォーサーズ規格ミラーレス一眼(有効約2030万画素)
    発売日:2025年2月20日 / 店頭予想価格:ボディ約9万9,000円(税込)前後
    小型軽量ボディに上位機譲りの性能を詰め込んだハイアマチュア向けモデル
  • LUMIX TZ99(DC-TZ99)コンパクトデジタルカメラ(有効約2030万画素)
    発売日:2025年2月20日 / 市場想定価格:約6万4,400円(税込)前後
    ポケットサイズながら光学30倍ズームレンズ搭載の旅行向けコンデジ

これら3機種はそれぞれ異なる用途やユーザー層をターゲットにしています。以下、各モデルの特徴を詳しく見ていきましょう。

フルサイズ旗艦モデル「LUMIX S1RII」の特徴

パナソニックLUMIX Sシリーズの最上位モデルとして登場したLUMIX S1RIIは、先代の初代S1R(2019年発売)から大幅に進化したフルサイズ旗艦機です。

高画質と8K動画対応のハイエンド性能

S1RIIの最大の特徴は、新開発の約4430万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーです。超高解像と広いダイナミックレンジにより、ディテールまで克明に描写できるため、風景や商業撮影で威力を発揮します。

さらに注目すべきはLUMIX初となる8K動画記録対応。フルサイズ全域を使用した8K/30p撮影が可能で、撮影後にトリミングしても4K相当の高画質を維持できます。クリエイティブな映像制作の自由度が飛躍的に向上しました。

また、LUMIXシリーズで待望の像面位相差AFを搭載。従来のLUMIXはコントラストAF主体でしたが、S1RIIでは撮像面での位相差検出AFを採用したことで、動体追尾性能が大幅に向上しています。被写体検出も人・動物・車など多彩な対象に対応し、プロの要求にも応える高速・高精度なオートフォーカスを実現しました。

主要スペックと前モデルからの進化点

  • 発売日: 2025年3月27日
  • 価格: ボディ単体 約47万5,000円(税込)
  • 主なスペック:
  • 有効約4430万画素フルサイズCMOSセンサー(裏面照射型)
  • ISO感度100-51200(拡張40-204800)
  • ボディ内5軸手ブレ補正(8.0段補正効果)
  • 像面位相差+コントラストのハイブリッドAF
  • 動画8K/30p・4K/120p対応
  • 防塵防滴マグネシウム合金ボディ

初代S1Rからの主な進化点としては:

  1. AF性能の飛躍的向上: 像面位相差AFの採用により動体追尾性能が格段にアップ
  2. 新センサー&画像エンジン: 裏面照射型センサーの採用で高感度特性が向上
  3. 動画性能強化: 8K/30p、4K/120p対応、14+ストップのV-Log記録、ProResコーデック対応
  4. 操作性向上: 電子シャッターの高速化や新機能の搭載、Capture One対応など

総じて「画質」「AF」「動画」の全方位でブラッシュアップが図られ、従来モデルの弱点を克服した完成度の高いカメラとなっています。「最高画質の風景撮影もしたいし映像制作も妥協したくない」というハイブリッド志向のクリエイターに最適なモデルです。

コンパクトミラーレス「LUMIX G99II」の特徴

より気軽に持ち出せるミラーレス一眼として登場したLUMIX G99IIは、マイクロフォーサーズ(MFT)規格のハイアマチュア向けモデルです。2019年発売のG99(日本名G99D)の後継機種で、「あらゆる旅の相棒に」をコンセプトとしています。

小型軽量ボディに凝縮された高性能

G99IIは有効約2030万画素のマイクロフォーサーズLive MOSセンサーを搭載し、ローパスフィルターレス仕様で解像感の高い描写が可能です。本体重量はバッテリー込みで約478gと軽量で、小型レンズを装着すれば気軽に持ち運べます。

上位モデル譲りの5軸ボディ内手ブレ補正(Dual I.S.2対応)により、ボディ単体で最大5段分の補正効果を発揮。手持ち撮影での安定性が高く、防塵防滴の堅牢ボディなので野外撮影にも頼もしい相棒となります。

動画撮影機能も充実しており、4K/30p動画の時間無制限録画に対応。新たにスロー&クイック(S&Q)モードも搭載され、1/4倍スローモーションや最大8倍クイックモーションの撮影が簡単に設定できます。日常や旅先でのシーンをドラマチックに演出するクリエイティブな表現が可能です。

主要スペックと従来機からの変更点

  • 発売日: 2025年2月20日
  • 価格: ボディのみ 約9万9,000円(税込)
  • 主なスペック:
  • 有効約2030万画素マイクロフォーサーズMOSセンサー
  • ISO感度200-25600(拡張100-25600)
  • ボディ内5軸手ブレ補正(補正効果5段)
  • 背面モニター3.0型184万ドットフリーアングル
  • 動画最大4K/30p(連続記録時間無制限)
  • USB Type-C端子搭載(充電対応)

前モデルG99Dからの主な変更点としては:

  1. USB Type-Cポートの採用: 従来のMicro USBから最新規格に刷新、モバイルバッテリーからの充電も可能に
  2. 背面モニター解像度向上: 約124万ドットから約184万ドットに高精細化
  3. 動画機能の拡充: S&Qモードの追加により、スローモーションや早回し撮影が本体だけで可能に

全体として「大きなモデルチェンジではなくブラッシュアップ」という印象ですが、ユーザーの声を反映した実用性向上が図られており、初めての一台としても末永く使える良機種となっています。

高倍率ズームコンデジ「LUMIX TZ99」の特徴

最後に紹介するのは、LUMIX TZ99というコンパクトデジタルカメラです。LUMIXのTZシリーズは旅行向けの高倍率ズームコンデジとして人気があり、TZ99はその最新モデルとなります。

30倍ズーム搭載・旅行向けコンパクトカメラ

TZ99最大のセールスポイントは、35mm判換算24-720mm相当の光学30倍ズームレンズを搭載していることです。広角から超望遠までこの一台でカバーでき、肉眼では捉えられない遠景や離れた被写体も鮮明に撮影できます。

センサーは1/2.3型と小型ながら有効約2030万画素のMOSセンサーを採用。手ブレ補正機構も内蔵しており(光学式+電子式併用)、特に望遠側で威力を発揮します。ポップアップ式の電子ビューファインダー(EVF)も備えているため、明るい屋外でも構図決めがしやすいのが特徴です。

重量約340gと軽量コンパクトで持ち運びやすく、スマホでは難しい「しっかり拡大して撮る写真」が残せます。野鳥や飛行機、建築物のディテールなど、旅先で出会うあらゆるシーンを逃さず収められるでしょう。

主要スペックと前モデルからの改良点

  • 発売日: 2025年2月20日
  • 価格: 約6万4,400円(税込)
  • 主なスペック:
  • 有効約2030万画素1/2.3型MOSセンサー
  • レンズ:光学30倍ズーム(24-720mm相当 F3.5-6.4)
  • POWER O.I.S.光学手ブレ補正+5軸ハイブリッド手ブレ補正
  • 背面モニター:3.0型 約104万ドット タッチパネル
  • 動画記録:4K/30p対応(MP4形式)
  • USB Type-C端子(充電対応)

前モデルTZ95からの主な改良点:

  1. USB Type-C端子の新搭載: 従来は専用充電器が必要でしたが、本体にUSB-Cケーブルを挿して充電可能に
  2. 動画記録方式の変更: 従来のAVCHD方式を廃止し、MP4形式に統一
  3. JPEGエンジンや露出制御アルゴリズムの改善: 「撮って出し」の画質が向上

TZ99は大きな仕様変更はないものの、USB-C対応などユーザーの利便性を高める改良が加えられ、旅行カメラとしての完成度が高まっています。

最新LUMIXをどう選ぶ?用途別おすすめと比較

3つのモデルの特徴を見てきましたが、「自分にはどれが合うのか?」という選択のポイントを整理しましょう。

スペック比較表

モデルセンサー主な特徴想定用途価格
S1RIIフルサイズ
約4430万画素
8K動画対応
像面位相差AF
手ブレ補正8.0段
プロ/ハイアマ
風景・ポートレート
映像制作
約47.5万円
G99IIマイクロフォーサーズ
約2030万画素
小型軽量
4K動画
USB-C充電
旅行撮影
多用途撮影
ステップアップ
約9.9万円
TZ991/2.3型
約2030万画素
光学30倍ズーム
ポケットサイズ
EVF内蔵
旅行・運動会
望遠撮影
日常スナップ
約6.4万円

選び方チェックリスト

以下のような用途や重視ポイントに基づいて最適なモデルを選びましょう:

  • □ とにかく画質最優先!プロ仕様の性能が欲しいLUMIX S1RII
    フルサイズならではの高画質・高感度耐性、4430万画素の解像力と8K動画対応で静止画も動画もトップクラス。
  • □ 写真も動画もバランス良く楽しみたいLUMIX G99II
    上位機に迫る性能を小型・軽量ボディで実現。4K動画や手ブレ補正など基本機能も充実し、価格も手頃。
  • □ 旅行や運動会で遠くの被写体を撮りたいLUMIX TZ99
    ポケットに入るサイズで光学30倍ズームというスマホには真似できない撮影が可能。
  • □ 一眼カメラは初めてなので入門機が欲しいLUMIX G99II
    フルオート撮影もでき、慣れてきたらマニュアル撮影やレンズ交換でステップアップ可能。
  • □ 背景ボケのポートレートを撮りたいS1RII(または単焦点レンズ付きG99II)
    フルサイズなら焦点距離や絞りによって美しいボケ味を得られる。
  • □ 動画制作メインで考えているS1RII(または昨年発売のGH7)
    S1RIIの8K対応は将来性があるが、動画特化ならGHシリーズも選択肢。

自分の撮影スタイルや予算に合わせて選ぶことが大切です。迷ったら実際にカメラ店で手に取って、操作感や重量感を確かめるのもおすすめです。

知っておきたいLUMIXカメラの専門用語

カメラ選びをより理解するために、基本的な専門用語を押さえておきましょう。

  • 35mmフルサイズ: 35mmフィルムとほぼ同じ36×24mmの大型撮像素子。高画質・高感度と自然なボケ表現に優れるが、カメラ本体やレンズも大型化・高価格化する傾向がある。
  • マイクロフォーサーズ(MFT): オリンパス(現OMシステム)とパナソニックが共同開発したミラーレス用センサー規格。フルサイズの約1/4面積のセンサーを採用し、小型軽量システムを構築できる。望遠撮影では焦点距離はフルサイズ換算で2倍になるメリットも。
  • 裏面照射型センサー: 受光面の前面に配線層があった従来型と異なり、裏側から光を当てることで感度向上・ノイズ低減を実現したセンサー。高画素化しても画質維持が容易になる。
  • 像面位相差AF: ミラーレス一眼における高速オートフォーカス方式の一つ。撮像センサー上に位相差検出用の画素を配置し、一眼レフ同様の原理でピント位置を速く検出できる。LUMIXでは2023年以降の最新モデルで採用。

よくある質問(FAQ)

最後に、よくある疑問にお答えします。

Q1. S1RIIの発売日はいつですか?
A1. 日本での発売日は2025年3月27日です。既に発売済みで、全国のカメラ量販店やオンラインショップで購入可能です。

Q2. S1RIIと前モデルS1Rでは何が大きく進化しましたか?
A2. 最大の進化点はAF性能と動画性能です。新たに像面位相差AFを搭載して動体追尾性能が向上し、LUMIX初となる8K動画記録にも対応しました。さらに裏面照射型の新センサーによる高感度画質の向上やボディ内手ブレ補正の強化も図られています。

Q3. LUMIX G99IIはミラーレス初心者でも扱えますか?
A3. はい、初心者にも扱いやすいモデルです。シーンガイドやクリエイティブコントロールなど初心者向け機能が充実しており、フルオートでも綺麗な写真が撮れます。慣れに応じて本格的な撮影にもステップアップできる懐の深さがあります。

Q4. LUMIX TZ99の画質はスマートフォンより良いのでしょうか?
A4. シチュエーションによりますが、光学30倍ズームや手ブレ補正の恩恵で、特に望遠撮影ではスマホよりも圧倒的に優れた結果を得られます。また専用の撮影ボタンやファインダーにより操作性も向上し、総合的には「撮れる写真の幅」が広くなります。

Q5. フルサイズ機とマイクロフォーサーズ機では、どちらを選ぶべきでしょうか?
A5. 用途と重視ポイント次第です。画質や背景ボケ重視ならフルサイズ、携行性やコスト重視ならマイクロフォーサーズと考えると選びやすいでしょう。プロ用途や大判プリント目的ならS1RII、旅行や日常使いならG99IIが向いています。

まとめ:最新LUMIXで写真・動画体験をアップデート

2025年のパナソニックLUMIX新製品は、それぞれ個性的な強みを持ったラインナップとなりました。フルサイズ旗艦のS1RIIは卓越した描写力とプロ対応機能で創作の可能性を広げ、ミラーレス中堅のG99IIは扱いやすいサイズで本格性能を堪能できる万能選手、そしてTZ99は旅先で「撮りたい」を逃さない高倍率ズームが魅力です。

自分の撮影スタイルや目的に合ったカメラを選ぶことが何より重要です。本記事で紹介した比較ポイントやFAQを参考に、ぴったりの一台を見つけてください。最新のLUMIXカメラが、あなたの写真・動画ライフをさらに豊かなものにしてくれるでしょう。

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